顎関節症の原因とは?放置するリスクと治療法も
2026年8月28日
こんにちは。新宿区西新宿、都営大江戸線「新宿西口駅」直結、「新宿駅」西口より徒歩2分にある歯医者「新宿駅前サイナス歯科・矯正歯科」です。

顎の関節やその周囲に、違和感や痛みを感じたことはありませんか。このような症状がある場合は、顎関節症を発症している可能性があります。顎関節症は、顎の関節やその周辺の筋肉に異常が生じる疾患で、特に20代〜40代の女性に多いとされています。
顎関節症の発症には複数の要因が関わっていることも多いため、日頃の癖や生活習慣を改めて振り返ることが大切です。
今回は、顎関節症の主な原因や、放置するリスク、治療法について解説します。顎の痛みや違和感が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
顎関節症とは

顎関節症とは、顎の関節やその周辺の筋肉、靭帯などに異常が生じて起こる疾患です。主な症状には、顎を動かしたときの痛みや音、口が開きにくくなる、顎が動かしづらいといったものがあります。
こうした症状が現れる背景には、関節の構造の問題や筋肉の緊張、生活習慣の癖、ストレスなどが関与しているとされています。
顎関節症は、症状によっていくつかのタイプに分けられます。代表的なのが、関節の中にあるクッション(関節円板)がずれる顎関節円板障害です。口を大きく開けるときに「カクッ」と音がしたり、引っかかる感覚があったりすることが特徴です。
顎関節症の原因

顎関節症の原因は患者さまによって異なり、顎そのものに関わる要因もあれば、ストレスなどの心理的な要因が関わることもあります。そのため、治療にあたっては原因や症状を多角的に把握することが大切です。
ここでは、顎関節症の代表的な原因をいくつか紹介します。
噛み合わせのずれ
噛み合わせのずれは、顎関節症に関わる要因のひとつとされています。詰め物や被せ物の高さが合っていない、失った歯をそのままにしているといった状態が続くと、顎の関節に負担がかかることがあります。
ただし、噛み合わせだけが顎関節症を引き起こすとは限りません。かつては主な原因と考えられていましたが、現在ではさまざまな要因が積み重なって発症すると考えられています。
TCH(歯列接触癖)
TCHとは、上下の歯を無意識に接触させ続ける癖のことです。通常、上下の歯は食事や会話のとき以外は接触しておらず、1日の接触時間は20分程度といわれています。
この癖があると顎の筋肉が長時間緊張・疲労し、顎関節に負担が蓄積しやすくなります。デスクワークや考えごとをしているときに無意識のうちに歯を接触させていることも多く、自分では気づきにくいのが特徴です。
歯ぎしり・食いしばりの癖
無意識のうちに起こる歯ぎしりや食いしばりも、顎関節に大きな負担をかけます。朝起きたときに顎や首に疲労感が残っている場合、就寝中に歯ぎしりをしている可能性が考えられます。
ストレスによって誘発されることも多く、日常生活でのストレス管理が症状の改善につながるとされています。
ストレスや精神的な緊張
精神的な緊張も、顎関節症に関わる要因のひとつです。強いストレスを感じると体が緊張状態になり、無意識のうちに歯を食いしばったり、顎の周りの筋肉に力が入ったりしやすくなります。
そうした状態が続くと顎の関節や筋肉に負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。ストレスそのものが直接的な原因になるわけではありませんが、症状を誘発したり悪化させたりする可能性があるのです。
外傷や衝撃
転倒や衝突、スポーツ中の接触などで顎に強い衝撃が加わると、顎関節を傷めることがあります。顎を直接打った場合だけでなく、むち打ちのように首に強い力が加わることも、顎関節に影響を与えるとされています。
関節に直接的な損傷が生じると、口を開けられる範囲が狭くなったり、動作がスムーズに行えなくなったりすることがあります。時間が経ってから違和感や痛みが現れるケースもあるため、気になる場合は歯科医院で相談してみましょう。
姿勢の悪さ
猫背やストレートネック、長時間のスマートフォン操作といった姿勢も、顎関節に負担をかける要因のひとつです。首を前に突き出す姿勢が続くと、頭を支える首や肩の筋肉が緊張し、それが顎の筋肉にも影響すると考えられています。
パソコンやスマートフォンの使用時は、画面を目の高さに近づける、こまめに姿勢を変えるなど、同じ姿勢が長く続かないよう意識することが大切です。
顎関節症を放置するリスク

顎関節症の症状を、一時的な不調と考えて放置してしまう方は少なくありません。しかし、そのままにしておくと症状が悪化したり、日常生活に影響が出たりすることがあります。
ここでは、顎関節症を放置するリスクを解説します。
口が開きにくくなる
症状が進行すると、口を開けられる範囲が狭くなることがあります。食事の際に大きく口を開けられず食べにくさを感じたり、顎の筋肉が緊張して痛んだりすることもあるでしょう。
一般的には、口を開けたときに指が縦に3本入るかどうかが目安とされています。指2本分ほどしか開かない場合は開口障害が起きている可能性があるため、注意が必要です。
噛み合わせの悪化
顎の関節や筋肉に問題があると、自然と噛む力のかかり方が偏り、上下の歯のバランスが崩れやすくなります。痛みのある側を避けて噛むようになることで、片側だけに負担が集中するケースもあります。
こうした噛み合わせの乱れは慢性的な痛みを生むほか、歯ぎしりや食いしばりの原因にもなることがあります。
生活の質が低下する
顎関節症を放置すると、食事に制限が生じることがあります。例えば、硬いものや噛み応えのある食べ物を避けるようになると、食事の内容が偏り、栄養不足を招くかもしれません。
また、口を大きく開けられない、話しづらいといった状態が続くと、周囲の人とのコミュニケーションが負担に感じられることもあるでしょう。顎関節症はただの痛みや違和感にとどまらず、生活のさまざまな場面に影響を及ぼすことがあります。
全身の不調につながる
あごの動きや噛み合わせが乱れると、顎の周りの筋肉に過度な負担がかかります。顎の筋肉は首や肩の筋肉とつながっているため、頭痛や首・肩の痛みといった症状が現れることもあります。
また、痛みや違和感が慢性的に続くと、眠りが浅くなったり、日中に疲れを感じやすくなったりすることもあるでしょう。
顎関節症の治療法

顎関節症は、軽度であれば自然に改善することもある疾患です。ただし、痛みが強い場合や口が開きにくい場合は、歯科医院で治療を受ける必要があります。
以下で、代表的な治療法について詳しく解説します。
スプリント療法
スプリント療法は、マウスピース型の装置を装着して顎関節への負担を軽くする治療です。装置の厚みによって下顎の位置が調整され、関節にかかる力がやわらぐことで、筋肉の緊張がゆるみやすくなります。
単体では十分に症状が改善しないこともあるため、他の治療と併用するケースもあります。
薬物療法
痛みが強い場合には、薬を使って症状を和らげることもあります。炎症や痛みを抑える非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、筋肉の緊張をゆるめる筋弛緩薬などが用いられます。
ただし、薬で抑えられるのは症状であり、原因そのものが取り除かれるわけではありません。痛みが落ち着いたあとも、必要に応じて治療や生活習慣の改善を続けることが大切です。
理学療法
理学療法は、顎の周りの筋肉や関節に直接働きかける治療で、物理療法と運動療法に分けられます。物理療法では、手指による筋肉のマッサージや、ホットパックなどで温める方法、低周波による電気刺激などが行われます。
運動療法では、筋肉や靭帯の柔軟性を高めるストレッチや、顎を少しずつ動かして口を開ける練習を行います。自己流で行うと症状が悪化することもあるため、歯科医師の指導に沿って進めましょう。
生活習慣の改善
顎関節への負担を減らすには、日常生活の見直しも欠かせません。硬い食べ物や長時間の咀嚼を避け、頬杖をつく癖がある方は控えるようにしましょう。
また、仕事中や休息時に上下の歯が接触していることに気づいたら、意識して離すようにしてみてください。猫背などの姿勢を正すことや、自分に合った方法でストレスを発散することも、症状の改善につながります。
まとめ

顎関節症は単なる顎の痛みではなく、全身の健康や日常生活にも影響を及ぼす可能性のある疾患です。原因は1つとは限らず、噛み合わせや癖、ストレス、姿勢など複数の要因が重なって起こることが多いとされています。
軽度であれば自然に改善することもあるものの、痛みが強い場合や口が開きにくい場合は治療が必要になるかもしれません。治療にはスプリント療法や薬物療法、理学療法などがあり、あわせて生活習慣を見直すことも大切です。
顎に痛みや違和感がある場合は、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
顎関節症にお悩みの方は、新宿区西新宿、都営大江戸線「新宿西口駅」直結、「新宿駅」西口より徒歩2分にある歯医者「新宿駅前サイナス歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、「可能な限り痛みを抑えた、削る量が少ない、歯の神経を守る治療」を心がけています。お仕事などが忙しい方向けに「短期集中治療」にも対応しています。ホームページはこちら、24時間対応のWEB予約もございますので、ぜひご活用ください。

■この記事の監修者
日高 英治
経歴
- 2006年 日本大学歯学部 卒業
- 2007年 日本大学歯学部付属病院にて研修修了
- 2008年 日髙歯科 勤務
- 2009年 太陽歯科西日暮里診療所 勤務
- 2012年 太陽歯科花畑診療所院長として勤務
- 2014年 YOU歯科クリニック開設
- 2024年 新宿駅前サイナス歯科院長として勤務
資格・所属学会・団体
- 国際インプラント学会 認定医
- ジンヴィ(旧白鵬)インプラントアドバイザー
- 日本口腔インプラント学会
- インプラント再建歯学研究会100時間講習修了


