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歯茎のできもの(フィステル)を放置するとどうなる?

2026年1月8日

鏡で自分の口の中を見たとき、歯茎にニキビのようなできものを見つけたことはありませんか?

口の中にできるできものにはさまざまな種類がありますが、その中でも「フィステル」と呼ばれる膿が溜まる袋がよく見られます。口内炎であれば、1週間程度で自然に治りますが、フィステルは自然治癒することがほとんどありません。むしろ放置すると症状が悪化してしまうため、早期の対処が必要です。

今回は、知られざる「フィステル」について、どんなものかを詳しく解説していきます。

歯茎のできもの、フィステルとは?

フィステル

歯茎にできものができると、多くの人がストレスや不安を感じることでしょう。
これが歯茎にどのように影響を与えるのか、治療法などについて知っておきましょう。

フィステルは、歯茎に膿が溜まることが特徴です。これが原因で歯茎にできものができ、痛みや腫れを引き起こすことがあります。では、このフィステルはどのようにしてできるのでしょうか?その原因と、適切な治療法について詳しく解説します。

フィステルの症状は?

フィステルは、主に歯茎にできる膿の袋(膿瘍)として現れます。この膿の袋は、歯茎に小さな膨らみやできものを作り、その内部に膿が溜まることがあります。多くの場合、この膿は感染症によって引き起こされます。

痛み

歯茎にできものができると、強い痛みを感じます。特に膿が溜まっているときは、圧力がかかり、痛みが増すことがあります。

腫れ

歯茎が腫れ、赤みを帯びることがあります。腫れがひどくなると、歯茎全体に広がることもあります。

膿が出る

できものの中から膿が自然に出ることがあります。これは感染症による排膿反応であり、膿が外に出ることで一時的に症状が緩和されることもありますが、根本的な治療が必要です。

これらの症状が現れた時は、放置せず早めに歯科医師の診察を受けましょう。

歯茎にフィステルができる原因とは?

フィステルができる主な原因は、歯周病や口腔内の細菌感染です。歯周病は、歯茎が炎症を起こし、歯と歯茎の間に溜まった歯垢や歯石が感染源となることがあります。この感染が進行すると、歯茎に膿がたまり、フィステルを作り出します。

歯周病

歯周病は、歯茎が炎症を起こし、歯と歯茎の境目に細菌が繁殖することが原因で進行します。進行すると歯周ポケットが深くなり、膿が溜まりやすくなります。

根尖膿瘍

歯の根の先端に膿が溜まることで、歯茎に膿が出てきてフィステルを作り出すことがあり、これも感染症によって引き起こされます。

口腔内の細菌感染

食べ物のかすや歯垢が残っていると、それが細菌の温床となり、歯茎に感染症を引き起こすことがあります。これが進行するとフィステルができることがあります。

フィステルができたら放置しても大丈夫?

悩む女性

多くの人が「放置しても自然に治るのでは?」と思うかもしれませんが、実はフィステルは放置すると症状が悪化し、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
ここでは、フィステルを放置した場合のリスクと、治療法について詳しく解説します。

フィステル放置のリスクとは?

フィステルを放置することには、さまざまなリスクがあります。最初は小さな膿の塊に過ぎなくても、放置することで感染が広がり、歯茎や歯に深刻な影響を与えることがあります。

感染の広がり

フィステルの膿が歯茎の中で広がると、歯周病が進行し、最終的には歯を支えている骨にまで影響を及ぼすことがあります。感染が歯根に広がると、根管治療が必要になることもあります。

歯の喪失

放置しておくと、感染が歯の根元にまで達し、最終的には歯を失うことにもつながります。これは、歯を抜かなければならない事態を招く可能性があります。

膿瘍の再発

実は、フィステルは再発することがあり、膿の排出が繰り返されることで、歯茎の健康に悪影響を与え、治療が長引く可能性もあります。

できる対策

早めの受診

フィステルが発症した場合、すぐに歯科医院で診てもらい、適切な治療を受けることが重要です。早めに対処することで、深刻な症状を防ぐことができます。

自宅でできるケア

痛みがひどい場合は、温かい塩水でうがいをすることで症状を和らげることがあります。ただし、これが根本的な治療ではないため、できるだけ早めの受診が大切です。

フィステル治療における歯科医院での対応と治療法

フィステルが確認された場合、歯科医院での治療が必要です。
フィステルの状態に応じて適切な治療法を提案させていただきます。治療方法は症状の程度により異なりますが、一般的な治療法には以下のようなものがあります。

膿の排出と洗浄

フィステル部分を開けて膿を排出し、感染を清潔に保つために洗浄します。この段階で感染が拡大しないようにしっかりと処置します。

抗生物質の投与

感染が広がっている場合には、抗生物質を処方して感染を抑えることがあります。これにより、炎症や腫れを軽減します。

根管治療

フィステルが歯の根にまで達している場合、根管治療が必要となることがあります。この治療では、歯の内部に溜まった感染を取り除き、清掃した後、空いた部分に詰め物をして治療を完了させます。これにより、感染の広がりを防ぎ、歯を再び健康な状態に保つことができます。

外科的処置

重度の場合、歯茎の外科的処置を行って感染を完全に取り除き、必要に応じて歯茎を修復することもあります。

治療後のケア

治療後は、再発を防ぐために定期的な歯科検診と、口腔内の清潔を保つことが大切です。
特に歯周病が原因となっている場合は、日々のブラッシングやフロスを使ったケアを行いましょう。

フィステルの予防と再発防止のためにできるケア方法

歯磨きをする女性

フィステルの予防には、日常的な口腔ケアが非常に重要です。特に歯周病が原因でフィステルが発生することが多いため、歯茎の健康を守るためのケアや生活習慣の見直しが不可欠です。ここでは、フィステルの予防策として実践すべき口腔ケア方法と、歯茎の健康を守るための生活習慣の見直しについてお話します。

フィステルを予防するために、日常的にできる口腔ケア

1. 毎日の正しいブラッシング

歯茎を傷つけないよう、やさしくブラッシングを行うことが大切です。歯周病の原因となる歯垢をしっかりと取り除きましょう。

歯ブラシは定期的に交換し、歯の隅々まできれいに磨くことが予防につながります。

2. フロスや歯間ブラシの使用

歯と歯の間に残る食べかすや歯垢を取り除くために、フロスや歯間ブラシを使用します。これにより、歯茎の健康を保ちやすくなります。

特に歯茎にフィステルができる原因となる歯周病は、歯と歯の間に歯垢が溜まることから始まります。歯間ケアを欠かさないようにしましょう。

3. うがい薬の活用

うがい薬を使用することで、口腔内の細菌の繁殖を抑え、感染を予防します。抗菌作用のあるうがい薬を使用することが効果的です。

毎日のブラッシング後にうがい薬を使うことで、歯茎の炎症を防ぎ、フィステルの予防に役立ちます。

歯茎の健康を守るための生活習慣の見直し

日常的な口腔ケアに加え、生活習慣の見直しもフィステルの予防には欠かせません。健康的な生活習慣を実践することで、歯茎や口腔内の免疫力を高め、感染症のリスクを減らすことができます。

1. バランスの取れた食事

歯茎の健康を守るためには、ビタミンCを豊富に含む食品(例:柑橘類、野菜)を摂取し、歯茎の免疫力を高めることが大切です。

食事を通じて口腔内の健康をサポートすることは、歯茎の炎症や感染症を予防する効果的な方法です。

2. 禁煙

喫煙は歯周病の進行を早め、歯茎の血流を悪化させるため、フィステルのリスクを高めます。禁煙は歯茎の健康を守るために非常に重要です。

喫煙を控えることで、歯茎の治癒力がアップし、感染症の予防になります。

3. 十分な睡眠とストレス管理

健康的な生活を送るためには、十分な睡眠とストレス管理も欠かせません。免疫力を高めるためには、身体と心の健康を保つことが重要です。

ストレスが溜まると免疫力が低下し、歯茎の健康にも悪影響を及ぼします。
リラックスした休息時間をとることが大切です。

フィステルに関するよくある質問(FAQ)

フィステルができると、歯茎に痛みや膿が出るのはなぜ?

この症状は、主に感染症が原因で起こります。フィステルができることで、膿が歯茎や歯根に溜まり、膿の排出を促すために痛みを感じることがあります。

フィステルの治療はどれくらいの期間で完治する?

フィステルの治療期間は、症状の重さや治療方法によって異なります。軽度の場合は数日から1週間程度で治癒することがありますが、重度の感染がある場合は治療に数週間かかることもあります。

治療の期間は個々の症例によりますが、適切な治療を受ければ、ほとんどのフィステルは完治します。

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  • 休診日:水曜・日曜・祝日

このページの監修者

猪俣 謙次

理事長

経歴

歯学博士(東京医科歯科大学 顎口腔外科)
日本大学歯学部付属歯科病院非常勤
ストローマン、スプラインなどのインプラントコース修了

資格・所属学会・団体

  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 国際口腔インプラント学会認定医
  • ドライマウス学会認定医
  • 顎顔面インプラント学会
  • 日本口腔外科学会
  • 一般社団法人インプラント再建歯学研究会 理事
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